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音声日記と書く日記、どちらが向いている?違いと使い分け

話して残す音声日記と、文字で書く日記を比べました。それぞれの強みと弱み、場面ごとの使い分け、音声日記を続けるための文字起こしのコツまで紹介します。

気持ちがまだ動いていて、話さなければそもそも記録しないようなときは話す。ゆっくり、正確に考えたいときは書く。音声は勢いや声の調子をとらえ、短い時間ではるかに多くの素材を残せます。書くことは、考えをはっきりさせるためのペースを生みます。その日にどちらがいいかは、考えが浮かんでから残すまでの手間を小さくしてくれるほうです。

音声は勢いと感情をとらえる

話していると、考えを整理する前からその考えを追いかけられます。話す速さの変化や間、声の調子には、整った文章ではならされてしまう何かが残ることがあります。歩きながらや、何かが起きた直後には特に役立ちます。

それに、ずっと速いのです。たいていの人は、タイピングの3倍から4倍の速さで話せます。つまり2分の録音には、どうせ始めなかったであろう20分の書く時間ぶんの中身が入ります。

その自由さのせいで、話がそれていくこともあります。少し形を整えたいなら、なぜ録音を始めたのかを1文で話してから始め、最後に覚えておきたいことを口にして締めくくりましょう。

書くことはペースと正確さを生む

書くと、言葉を選べるくらいに考えの速度が落ちます。その間があることで気持ちがより具体的になり、起きたことと自分の思い込みを分けやすくなります。

一方で、筋の通った文章にしなければというプレッシャーも生まれます。箇条書きや断片、途中で終わった文でも十分です。ページを作文にする必要はありません。

音声と書くことの実際的な違いは?

感じ方の違いだけでなく、記録としてのふるまいも違います。日記を長く続けるほど、その差は大きくなります。

  • 音声はざっと見返すのが難しい。文字起こしをしなければ、50本の録音は50ページの文章よりずっと見返しにくいものです。
  • 音声には別の種類のプライバシーが必要です。誰かと同じ部屋にいては、正直な録音はできません。
  • ファイルが大きく、どこにあるかわからなくなりがちです。バックアップと書き出しの方法を確かめておきましょう。
  • 文字起こしでほとんどは解決しますが、そのぶん、記録を処理するサービスがひとつ増えます。

今日はどちらを使う?

どちらか一方にずっと決める必要はありません。考えが速く動いているときは話し、ゆっくりにしたいときは書き、すぐに残したい勢いと細部の両方が必要な思い出には両方を組み合わせましょう。

多くの人が落ち着くのは、記録するのは音声、丁寧に扱いたい部分は書く、という組み合わせです。帰り道に録音して、落ち着いてから大事な1文だけを書きます。

その場に合わせて形を変えられるほうが、続けやすくなります。大切なのは自分の経験に立ち返ることで、特定の方法を守ることではありません。

  • 感情をすぐに吐き出したいときは音声で。
  • 決断や、細かい違いを考えたいときは書いて。
  • まず残して、あとで理解したいときは両方で。

生まれる中身がまったく違う

これは同じ内容を2つの形式にしたものではありません。話すことと書くことは頭の別の働きを使い、別の記録を生みます。選び方を間違えたせいで、日記は自分に向いていないと思い込んでしまう人もいます。

話すのは速く、たいていの人でタイピングのおよそ3倍の速さです。しかもほとんど手直しされません。そのため、量や脱線、感情の調子が残ります。書くとそれが消えてしまいます。ためらう自分の声が聞こえます。言いかけてやめた文が聞こえます。打ち込んだ日記では、そうした情報が黙って消されてしまいます。

書くのは遅いので、書きながら文章が組み立てられていきます。考えが言葉になるまでの間に取捨選択が起きるので、書いた日記はまとまっている一方で、本音がにじむ部分は少なくなります。どちらの性質も、ほしいときがあります。

実際的な結論として、日記を試してみて何も書くことがないと感じたなら、自分には合わないと決める前に、音声を試す価値があります。4文も書けない人の多くが、2分なら難なく話せます。

それぞれが向いている場面

好みではなく、そのときの状態と状況で選びましょう。

場面ごとに向いている形式。
場面向いている形式理由
動揺していて、気持ちの真っ最中音声話すときは支離滅裂でも構いませんが、書くときは準備ができる前に整理を求められます
決断を下そうとしている書くその遅さこそが分析になります
歩いている、運転している、手がふさがっている音声その時間に使える唯一の方法です
恥ずかしいと思っていること書くたいていの人は、ひとりでも声に出すと正直さが下がります
疲れていて文章を組み立てられない音声組み立てる必要がありません
あとで読み返したい書く音声は、文字起こしがなければまず聞き返されません
未来のために声の調子を残したい音声ある時期の声の響きは、ほかの方法では取り戻せません

音声の問題点と、その解決法

音声の日記には大きな弱点がひとつあります。ほとんど誰も聞き返さないことです。1時間分の録音は、実質的に封をされたのと同じです。音声はざっと流し見できず、うろ覚えの記録を探す方法もないからです。

だから、音声を長く続けるには文字起こしが欠かせません。文字起こしがあれば、話す手軽さと、検索して見返せる記録という両方の利点が手に入り、その組み合わせはどちらか一方だけより確実に優れています。文字起こしがなければ、決して開かない記録をため込むことになります。

使っているツールが文字起こしに対応していないなら、録音のあとに1行だけ打ち込むのが現実的な妥協案です。日付と、何について話したか。それだけで、あとから音声を見つけられるようになります。問題はまさにそこなのです。

文字起こしがあっても、元の音声は残しておきましょう。検索するのは言葉ですが、20年後にかけがえのないものになるのは声です。

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